PUBLICHOUSINGNYC × ILL-SUGIが主催する、『Tokyo Grand Prix Tour』が開催

TOKYO GRAND PRIX TOUR News

N.Y・ブロンクスを拠点とする、「PUBLICHOUSINGNYC」と神奈川県出身のビートメイカー/MCのILL-SUGIがタッグを組み、今夏、「GRAND PRIX TOKYO TOUR」をプレゼンツする。東京で4公演、横浜で1公演の開催が予定されているそうだ。

ブロンクス、ニュージャージー、DMV、UK、サンフランシスコから、ここまでローカルかつ、コアなアーティストたちが一堂に会するイベントは、日本では滅多にお目にかかる機会はないだろう。

2010年代後半のバイナル・ブームの再燃から、Boom Bapの再評価、更にサウンドが細分化され、独自の進化を遂げてきた各地のアンダーグラウンド・シーン。

現行を追い続ける、コアなHIP HOPファンは是非、チェックしてみてはいかがだろうか。

■PUBLICHOUSINGNYC

PUBLICHOUSINGNYC_logo

「PUBLICHOUSINGNYC」は、N.Y・ブロンクス区を拠点に、2019年、プロデューサーのThe Builderが創設した新進気鋭のHIP HOP・コレクティヴ。The BuilderやSniper Lewらが生み出す、アートや思想を反映させたクリエイティブでフレッシュなサウンドと、Ba Pace、POTHEAD GMV、YUKA、BLK RMBRNDTといった一癖あるMCメンツが、公営住宅の共同体の様な一体感を生み出し、N.Y・アンダーグラウンド・シーンの一角から新たな風を吹き込む、次世代の注目株クルー。

≪ゲストアーティスト≫

■Sniper Lew

Sniper_Lew

カリフォルニア州・サンフランシスコのベイビュー、ハンターポインツを拠点とするプロデューサー。「PUBLICHOUSINGNYC」、「nephew records」に所属。最新作の「MAGINARIⅡ」(2024)では、ベイエリアの清涼感と東海岸の渋味をミックスさせた小粋なサウンドを披露している。

■Ba Pace

Ba_Pace

BOOMANSANTO!こと、Ba Paceは、マンハッタン区ワシントン・ハイツ生まれで、ブロンクス区ハイ・ブリッジ出身のMC。南米のベネズエラにルーツを持つ。10代後半で音楽活動を始め、BPM遅めの煙たく歪みのあるビートの裏を這うような、マッフルド・ラップが特徴的。最新作、「BIG BROTHERS HOUSE」(2024)収録の「NOW IS HOW!」では、ILL-SUGIが楽曲提供を行っている。

■Grimm Doza

GrimmDoza

ニュージャージー州出身のプロデューサー。地元のクルー、「NJ GREMLINS」に所属。故・XXXtentacionへの楽曲提供でも知られ、Lil Xelly、Nickelus F、$ha Hef、RetcH、Lord Apex、A$AP Ant、Mike Shabb、Tha God Fahim、YL、Fly Anakin、Mavi、Medhane、Obijuanなど、変幻自在で引き出しの多いクリエイティブを持ち味に、様々なアーティストとの共演経験がある。個人的に、RetcHとの「After The Verdict」(2018)はマジでヤバいので必聴。(Dave Eastのバースもキレまくり)最新作は、リッチモンド出身のMC、Monday Nightとのコラボ・プロジェクト、「Thank You, ‘Preciate It」(2024)。

■3wayslim

3wayslim

バージニア州リッチモンド出身のMC。「Mutant Academy」の派生グループ、「Scheme Team」に所属。20代半ばだった2015年頃は、J. Slim名義で活動しており、DJ Dramaとの「Gangsta Grillz」でMixtapeシーンを盛り上げたDJ Don Cannonがホストを務めたMixtape、「Premeditation」(2015)をリリースしている。2PAC、AZ、Nas、Boosieらに影響を受けた、リリシズム溢れる、エネルギッシュなスピット・スタイルがSlimの持ち味である。

■DJ Mastamind

DJ_Mastamind

ワシントン・D.C.を拠点に活動する、DJ、プロデューサー。また、シネマトグラファーのStephen Leonとして、世界中のローライダーカルチャーを記録するドキュメンタリー・シリーズ、「Rides Of Pride」も展開している。Al.Divinoの「FACEMELT 2」(2020)のフル・プロデュースや同郷のANKHLEJOHN、Raheim Supremeなどへの楽曲提供も行っている。

■BLK RMBRNDT

BLKRMBRNDT

ブロンクス出身のMC。 「PUBLICHOUSINGNYC」の陰影を色濃く反映させた低音ボイスで、グライミーなスポークン・ワードを放つ。所謂、覆面MCではないが、情報量も少なく、謎に包まれた存在感が興味を掻き立てる。

■JaeFrmJerz

JaeFrmJerz

本年作のSession600とのコラボ・プロジェクト、「BUSY600」(2024)や間髪容れずにリリースした最新作、「The Busy Files,vol.1」(2024)も良作だった、ニュージャージー州を拠点に活動するMC。スローテンポで、ベイエリア・テイストも端々に感じる、良質なビート・チョイスが秀逸。

■3Mitsu

3MItsu

イギリス・ブリストル出身のプロデューサーで、インディペンデント・レーベル、「PSG(Proper Spritual Growth)」に所属。アートワークから、日本のサブカルチャーの影響も強く感じられる。型に嵌まらない、UKシーンらしさのあるビート・メイキングは、USアーティスト中心の今回のメンツの中でも異彩を放つ存在。

■ILL-SUGI

ILL_SUGI

1990年生まれ、神奈川県出身のビートメイカー/ラッパー。高校卒業後、2008年頃から音楽集団“COCKROACHEEE’z”のメンバーとしてMC、プロデュースを開始。ソロでは2011年の『Hobo Beat Tape』を皮切りに、数多くのビートテープやコンピレーション作を制作。国内のみならず、フランスやカナダなどのレーベルより発表され、欧米やアジアでライヴを行なうなど、海外でも活躍。日本のヒップホップ・レーベル〈J.M.R.〉からの作品も多い。2021年に米・ロサンゼルスの〈コールド・バステッド〉より『Warp Haze』をリリース。(出典:CDJournal

2023年には、アメリカ・ツアーの道中、ニュージャージーのビンテージ・ショップ、「TOP SHELF PREMIUM」の有名企画、“OFF TOP”にも出演し、血流滾る骨太のビート・ライブで、本場の人間たちを唸らせた。

海外と国内の地下水脈をジョイントさせ、新たなインディペンデント・ムーブメントを生み出す、世界に誇るべき、日本人アーティストの一人。

『Tokyo Grand Prix Tour』≪開催日程≫

8/23(土)heavysick ZERO(中野)
8/24(日)solfa(中目黒)
8/30(金)SOUND BAR PATROL(太子堂)
8/31(土)EBISU BATICA(恵比寿)
9/1 (日)RAH YOKOHAMA(横浜)

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